この記事でわかること
- 中小製造業・金属・機械の労働者を組織するJAMの役割
- 大企業組合と中小企業組合では政治的スタンスが異なる理由
- ものづくり産業の空洞化と地方の雇用問題が組合政治に与える影響
概要
産業別労働組合ジェイ・エイ・エム(英語: Japanese Association of Metal, Machinery, and Manufacturing workers)、通称JAM(ジャム)、ものづくり産業労働組合は、日本の産業別労働組合である。日本労働組合総連合会(連合)、全日本金属産業労働組合協議会(金属労協)に加盟している。
機械・金属製造業の中小企業にて働く労働者を組織する産業別労働組合であり、現在約34万人の組合員がいる。この組合員数は連合内で5番目であり、1人でも加入できる労働組合(合同労働組合)である。100人以下の組合が6割、4分の1が30人以下の組合で占めている。
連合に加盟する産業別労働組合の中で、JAMは5番目の勢力を占めている。
成り立ち・背景
1999年9月9日に、ゼンキン連合と全国金属機械労働組合(金属機械)が組織統合して結成された。
加盟組合は17の地方部会に所属している他、大手企業の労組は大手労組会議を組織している。
参議院議員選挙においては、3年ごとに日本基幹産業労働組合連合会と相互推薦する形で組織内候補を擁立している。
2019年の第25回参議院議員通常選挙までは国民民主党を支持していたが、2020年の再編に伴い、立憲民主党を基軸に、連合が支援する政党を支持・支援する立場をとり、旧民主党勢力を中心とした”大きな塊”の必要性を主張している。
第50回衆議院議員総選挙では大嶽理恵を組織内候補として擁立し、比例東海ブロックで当選。しかし、第51回衆議院議員総選挙では比例復活も逃し落選した。
参議院議員
大嶽理恵(愛知14区/比例東海/2026年落選)
日本労働組合総連合会
日本の労働組合
在日ビルマ市民労働組合 - 2020年1月にJAM加盟
津田弥太郎
芳野友子 - 日本労働組合総連合会会長(JAM出身)
推薦・組織内国会議員
JAMは立憲民主党の候補を推薦(基幹労連と相互推薦で3年ごとに交互に組織内候補を擁立)。
| 議員名 | 政党 | 選挙区 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 村田享子(むらた きょうこ) | 立憲民主党 | 比例代表 | 2022年参院選で初当選。JAM・基幹労連共同支援 |
| 郡山良(こおりやま りょう) | 立憲民主党 | 比例代表 | 2025年参院選でJAM・基幹労連の組織内候補として初当選。約9万5,000票獲得 |
- JAM公式サイト(jam-union.or.jp)に議員バナーを掲載
- 連合傘下の中小製造業組合として、3年ごとに基幹労連と交互に参院比例候補を擁立
関連項目
Politype的視点
大企業組合と中小企業組合では賃上げ交渉力がまるで違う。JAMが代表する機械・金属の中小製造業労働者の課題は、春闘での大手妥結額が「中小には届かない」現実だ。日本の賃金問題・下請け構造・地方経済の疲弊を労組の視点から読む入口として読んでほしい。