この記事でわかること
- 「新」と「旧」2つの国民民主党の違い
- 小沢一郎は現在の国民民主とは別党
- 電力・自動車・UAゼンセン──産業別労組が国民民主を支持する理由
- 「対決より解決」路線はなぜ生まれたか
⚠️ 「新」と「旧」──2つの国民民主党
「国民民主党」という名前の政党は歴史上2つ存在する。
| 旧・国民民主党 | 新・国民民主党(この記事) | |
|---|---|---|
| 存在期間 | 2018年5月〜2020年9月 | 2020年9月〜現在 |
| 成立 | 民進党+希望の党が合流 | 旧・国民民主の合流拒否派13名 |
| 代表 | 大塚耕平・玉木雄一郎 | 玉木雄一郎 |
| 小沢一郎 | 所属(2019年4月〜2020年) | 不参加(立憲民主党へ) |
小沢一郎の行方:旧・国民民主に在籍したが、2020年の分党時に立憲民主党へ合流。現在は立憲民主党所属であり、現・国民民主(玉木)とは別党・無関係。
→ 旧・国民民主党の詳細は 国民民主党(旧・2018) を参照。
概要
国民民主党(こくみんみんしゅとう、英: Democratic Party For the People、略称: DPFP)は、日本の政党。穏健保守からリベラルまでを包摂する改革中道を理念とする政党で、与野党問わず政策本位な立場をとる「対決より解決」の姿勢を掲げる。
2020年9月11日、旧・国民民主党の国会議員のうち新・立憲民主党へ合流しなかった玉木雄一郎らを中心とする衆議院議員7名と参議院議員6名の計13名で設立された。
成り立ち・なぜ分かれたか
2020年、旧・国民民主党と立憲民主党の合流協議が本格化。しかし以下の政策不一致を理由に玉木ら一部議員が合流を拒否した。
- 合流新党の綱領案に「原発ゼロ」の文言が入ったこと
- 「改革中道」の表現が盛り込まれなかったこと
- 消費税・憲法改正をめぐる方向性の違い
これを受けてUAゼンセン・電力総連など6つの産別労組が組織内議員の合流を見送り、国民民主党支持の産別9人の組織内国会議員が不参加を決定。2020年9月11日、13名で新・国民民主党を設立した。
支持基盤──産業別労組との関係
現・国民民主党を支持する主な産別労組:
これらの産別は「連合」傘下だが、立憲民主党ではなく国民民主党を支持。これが連合内部の分裂構造を生んでいる(→ 連合はなぜ立憲民主党を支持するのか)。
Politype的視点
「労組の政党」でも「反自民の党」でもないという宙吊り状態が国民民主の難しさだ。電力総連・自動車総連・UAゼンセンという輸出・エネルギー産業の組合が原発・通商政策で独自路線を取らせる。「103万円の壁」撤廃など経済政策での存在感と、政権との距離感の取り方に注目したい。