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政党2026-04-21

参政党

#基礎知識#政党

この記事でわかること

  • 既存政党もマスメディアも使わず草の根で広がった組織化の実態
  • 反ワクチン・食の安全・スピリチュアル層が交差した特異な支持構造
  • SNS時代の政治参加が既存の政党政治をどう変えつつあるか

概要

参政党(さんせいとう、英: SANSEITO、the Party of Do It Yourself、略称:参政)は、日本の政党。極右や右派ポピュリズムと位置付けられることが多い。
2020年4月に神谷宗幣を中心に結党され、2022年の参院選で約177万票を集めて神谷が比例区から当選し、国政政党となった。2024年の衆院選では比例で3議席を獲得し、2025年の参院選では選挙区と比例区合わせて14議席を獲得。地方議員は170人以上おり、全国に289支部を展開している。
「日本の国益を守り、世界に大調和を生む」という理念を掲げており、綱領や憲法草案では「天皇を中心に一つにまとまる平和な国」の形成などを主張している(後述)。

成り立ち・背景

参政党は、「『参加』できる『政治』を作るチーム」という意味を持ち、政治教育や党員による政策提案を通じて国民の政治参加を実現することを目指している。党名のロゴには日の丸が組み込まれている。英語名は「SANSEITO」「the Party of Do It Yourself」。
参政党の党名、党の前身となるYouTubeチャンネル『政党DIY』は、共にKAZUYAが名付けた。

中心人物の神谷宗幣は、長年にわたり保守・右派の間で活動してきた人物である。
2007年、神谷は大阪府吹田市議会議員に当選したのち、2012年には衆院選の大阪13区に自民党公認で出馬し、党総裁の安倍晋三らの応援を受けるも落選した。その後、自民党を離党し、2015年の統一地方選挙では大阪府議会議員選挙に吹田選挙区から無所属で立候補したが、こちらも落選した。
神谷はまた、2010年に「龍馬プロジェクト」を主宰し、保守系の地方議員や首長の政治家ネットワークを構築した。2013年からはインターネットチャンネル「CGS(チャンネルグランドストラテジー)」で、保守系の言論人を招いて番組を配信した。そのほか、「イシキカイカク大学」などの政治系の自己啓発的な活動を通じてファンを獲得し、スピリチュアルなビジネスを展開してきた。この時期、青林堂の保守言論雑誌『ジャパニズム』から何回かインタビューを受け、参政党の出版方面での協力者となる青林堂と接点を持つようになった。
このように、神谷が築いた人脈とノウハウを活用して、参政党は立ち上げられることになる。

2019年1月16日、神谷は友人の保守系YouTuber・KAZUYAを呼び出して、「日本を変えるために政党を作りたい」と相談した。このとき、KAZUYAは失敗すれば莫大な借金を背負うことを危惧し、成功の見込みがなければ結党前に撤退することを前提として、神谷に「まずはゼロから政党を作る過程をYouTubeで見てもらうのはどうか」と提案した。話し合いの結果、神谷はKAZUYAの提案に応じ、政治アナリストの渡瀬裕哉も誘うことにした。

関連項目

Politype的視点

選挙戦術・資金調達・支持者動員のすべてをSNSと草の根で行う「令和型政党」の実験。既存メディアを「バイパス」する戦略が有効な条件と限界を、参政党の軌跡は示している。日本保守党と比較しながら読むと、「保守系新興政党」の多様性がわかる。

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