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政治用語2026-04-29

ねじれ国会

#基礎知識#国会#選挙#二院制

この記事でわかること

  • 「ねじれ国会」とは何か・なぜ起きるか
  • 日本でいつ起きたか(主要な時期と政権)
  • 政治がどう止まるか・どう動くか

定義

ねじれ国会(逆転国会とも)とは、衆議院で与党が過半数を持ちながら、参議院では野党が過半数を占める状態のこと。

日本では衆参両院で異なる多数派が生まれることがあり、これが「ねじれ」と呼ばれる。


なぜ「ねじれ」が生まれるのか

二院制参議院の仕組みが背景にある。

  • 衆議院と参議院は選挙の時期が違う(衆院は解散があり、参院は3年ごとに半数改選)
  • 政権の支持率が下がったタイミングで参院選が重なると、与党が参院で過半数を失う
  • 法案は両院の一致が必要なため、参院で野党多数なら法案が通らなくなる

日本での主な発生時期

時期政権参院選の結果解消方法
1989年〜竹下・宇野→海部政権自民惨敗(リクルート事件・消費税導入)1993年非自民連立政権成立で状況変化
1998年〜橋本政権自民惨敗(金融危機・景気悪化)橋本辞任→小渕政権で連立組み替えへ
2007年〜2013年第1次安倍→福田→麻生→民主党政権自民大敗(安倍政権への不満)2012年末に自民大勝・2013年参院選で自民が参院でも過半数回復
2010年〜2012年菅→野田政権(民主党)民主惨敗(参院選)2012年末の政権交代で解消
2024年〜石破政権2024年衆院選で自公が少数与党に(継続中)

最も深刻だったのは2007年〜2013年の約6年間。この間、参院での法案否決が相次ぎ、「決められない政治」と批判された。野党が参院で法案を否決→衆院で3分の2以上の賛成で再可決という「衆院再議決」が51年ぶりに使われた。


「ねじれ」が政治に与える影響

法案が止まる仕組み

法案の成立ルート(通常)
衆院委員会 → 衆院本会議可決 → 参院委員会 → 参院本会議可決 → 成立

ねじれ時の「参院否決」ルート
衆院可決 → 参院否決 → 廃案

例外:衆院で3分の2以上の賛成 → 再可決で成立(難易度高)

予算は止まらない

予算案は参院が60日以内に議決しない場合、衆院の議決が国会の議決とみなされる(「60日ルール」憲法60条2項)。予算は参院で否決されても成立する。

国会同意人事は止まる

日銀総裁・NHK経営委員・公正取引委員会委員長など「国会同意人事」は両院の同意が必要。ねじれ状態では野党が「同意しない」ことで政府の人事を止められる。


探求メモ

ねじれ国会は「政治の停滞」として批判されがちだが、別の見方もできる。参院が衆院の多数派チェック機能を果たしているという意味では、二院制の本来の役割を発揮している状態とも言える。特定の政権が暴走しにくくなるという効果もある。「決められない」と「慎重に決める」の違いは、何を優先する価値観かによって変わる。


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